『ピタッ』と変身、ブラックマン

〜11 甘えん坊編〜

 保育園で、「おうちでは目一杯甘えさせてあげて良いと思いますよ〜」と言われたきよみママ。きよみママもそこのところが悩みであった。どこまで甘えさせていいのか、厳しくするのは何処か。しかし、保育園児は頑張っている。ママと離れたくなくても笑顔で「バイバイ」をし、何時間かをお友達と過ごす。お友達との時間も楽しい。でも、やっぱりなんといってもまだ3歳。やっぱりママと一緒の時間を過ごしたい。「あつ、寂しかったけど、頑張った」や、時間通りのお迎えでも「ママ、今日遅かったね」等、やっぱり寂しさは隠しきれない。

 保育園でも「あつやくんは自分のことがきちんと出来る様子。でも時々は甘えて、やって欲しいときがあるみたい」と先生の言葉。保育園での生活でぽろっと出た言葉。「あつ、ママがいなくて寂しい」。『ぶらっくまん』や、『はりけんじゃー』や、『がおれんじゃー』や、それにそれに『いかづちがったい』、『かぶとらいじゃー』。たくさんの者に変身するあつやだけど、やっぱりやっぱり、『あつやはママのそばで甘えたい』、『ママのそばで変身ごっこがいいのだー!』。

 ということで、きよみママは最近『あつやを甘えさせてみよう』作戦を始めている。あつやは自分で出来るけど、今は甘えたいのだな。をいつも念頭に起き、ちょいとモードをチェンジしてみた。(実は、きよみママがこそっとブラックマンになっているという噂もあるが・・・。噂は噂として・・・。)

 寝るときはなるべく添い寝だ。チューもいっぱい。「なんで、そんなにチューするの?」「あつが可愛いから〜?」自問自答の可愛い我が子にまたしてもラブチュッチュ。「たくさん本読んで〜」のリクエストにも応えよう。・・・こうしてみると、割合すんなり生活が出来てくる気がする。保育園生活の寂しさを甘えることで解消出来ているのだろうか。

 きよみママは今日も甘えん坊あつやとテクテク歩く。明日もあつやとテクテク歩く。手をつないで甘い声でお話ししながら・・・。

 

 つづく12へ→

| 目次 01 02 03  04 05 06 07 08 09 10 11 12