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こんにちわ 06年8月1日 きよみのページです。

 
 
 読書の日々は続いていますが、更新が間に合わない。で、今回、ドバッと更新だ。初体験の『畠中恵』さんや大好きな『石田衣良』さん、これからも読み続けたい『山本周五郎』さん、再読もありです。

百万の手 畠中 恵 初の『畠中』作品。少し違和感があって、何がかな?って思っていたんだけど、そのあと『ぬしさま』を読んで解けた気がする。こっちが好きなんだね〜この人。こっちの色で百万の手を書いても良かったんじゃないかな〜。結構、妖かしい物って好きなんで、私は『ぬしさま』の方が好きかな。

LAST[ラスト] 石田衣良 ラストって、こういうね〜。追いつめられたときの究極の選択。2つの選択の道だったら右へ行く人もいるだろう、左へ向かう人もいるだろう、どちらとも良いも悪いも言えない。自分の頭の中で選んでみる。選べないような選択を究極にどちらか1つ。その時に、周りの人たちは幸せになれるだろうか。そんな選択の道があるだろうか。難しい岐路に立たされたときの人間って・・・。

ぬしさまへ 畠中 恵 大好き。若旦那がまた良い味で。周りの衆ももステキ!。生温い感じが優しくて気持ちがいい。若旦那シリーズ、もっと読みたいわ〜。

電子の星 池袋ウエストゲートパークIV 石田衣良 いつも通りの池袋ウエストゲートパーク。ここまでくると安心して読める。トラブルがあって解決していく。ちょっとやんちゃな感じより、おとなしい感じになっちゃったのは主人公も年をとっていくからだろうか。それもいっかもね。

赤ひげ診療譚  山本周五郎 山本周五郎さん、言うことないよね。もっと作品を読んでいきたいんだけどね。まじめに速読でも習ってみようかと思ってきた今日この頃です。。。

壁 安部公房 こちらも再読。やっぱり難しい。安部公房さん嫌いじゃないし、こういう人だし、他と違って当たり前だけど、難しい。丸ごと読み終わる達成感が大きい。

 
 

 

百万の手 畠中 恵/創元推理文庫

 僕、音村夏貴はときどき過呼吸の発作を起こす十四歳。ある日、親友の正哉が目の前で焼死してしまった。どうして…。悲しみにくれる僕の耳に、慣れ親しんだ声が聞こえてきた。死んだはずの正哉が携帯から語りかけてきたんだ! あの火事は不審火だった!? 真相を探るために僕は正哉と動き出す。少年の繊細な心の煌めきを見事に描いた青春ファンタスティック・ミステリの傑作!。

LAST[ラスト] 石田衣良/ 講談社文庫

 外国人窃盗団に雇われ、通帳から現金をおろす出し子の男が最後に打った手は(ラストドロー)。住宅ローンに押しつぶされそうな主婦が選んだ最後の仕事とは(ラストジョブ)。リアルで凶暴な世界に、ぎりぎりまで追い詰められた者たちが、最後に反撃する一瞬の閃光を描く。明日への予感に震える新境地の連作集。

ぬしさまへ 畠中 恵/新潮文庫

 きょうも元気に(?)寝込んでいる、若だんな一太郎の周囲には妖怪がいっぱい。おまけに難事件もめいっぱい。幼なじみの栄吉の饅頭を食べたご隠居が死んでしまったり、新品の布団から泣き声が聞こえたり…。でも、こんなときこそ冴える若だんなの名推理。ちょっとトボケた妖怪たちも手下となって大活躍。ついでに手代の仁吉の意外な想い人まで発覚して、シリーズ第二弾、ますます快調。 。

電子の星 池袋ウエストゲートパークIV 石田衣良/ 講談社文庫

 アングラDVDの人体損壊映像と池袋の秘密クラブの関係は?マコトはネットおたくと失踪した親友の行方を追うが…。通り魔にギャングの息子を殺されたジャズタクシー運転手に告知された悲惨な真実とは?「今」をシャープに描く、ストリートミステリー第4弾。切れ味、スピード、さらに快調。。

赤ひげ診療譚  山本周五郎/新潮文庫

 幕府の御番医という栄達の道を歩むべく長崎遊学から戻った保本登は、小石川養生所の“赤ひげ”とよばれる医長新出去定に呼び出され、医員見習い勤務を命ぜられる。貧しく蒙昧な最下層の男女の中に埋もれる現実への幻滅から、登は尽く赤ひげに反抗するが、その一見乱暴な言動の底に脈打つ強靱な精神に次第に惹かれてゆく。傷ついた若き医生と師との魂のふれあいを描く快作。 。

壁 安部公房/新潮文庫

 ある朝、突然自分の名前を喪失してしまった男。以来彼は習慣に塗り固められた現実での存在権を失った。自らの帰属すべき場所を持たぬ彼の眼には、現実が奇怪な不条理の魂とうつる。独特の寓意とユーモアで、孤な人間の実存的体験を描き、その底に価値逆転の方向を探った芥川賞受賞の野心作。。