『きよみのページ』目次

 
 

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2009年の『本の紹介』・『購入したDVD』の紹介です。
『藤田淑子さんは→こちら
『遠近孝一さんは→こちら
どうぞよろしく。


●2009年● BOOK
陽気なギャングの日常と襲撃 伊坂 幸太郎

陽気なギャングの日常と襲撃 伊坂 幸太郎 (祥伝社文庫)

<伊坂幸太郎ブームは彼らが作った――史上最強の天才強盗 あの4人組が帰って来た! 4つの奇妙な事件と銀行襲撃の裏に…… 文庫化記念ボーナス短編付き!>
嘘を見抜く名人は刃物男騒動に、演説の達人は「幻の女」探し、正確な体内時計を持つ女は謎の招待券の真意を追う。そして天才スリは殴打される中年男に遭遇――天才強盗四人組が巻き込まれた四つの奇妙な事件。しかも、華麗な銀行襲撃の裏に「社長令嬢誘拐」がなぜか連鎖する。知的で小粋で贅沢な軽快サスペンス! 文庫化記念ボーナス短編付き!


●2009年● BOOK
陽気なギャングが地球を回す 伊坂 幸太郎

陽気なギャングが地球を回す 伊坂 幸太郎 (祥伝社文庫)

嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった……はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ! 奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス!

●伊坂幸太郎さん、万歳!です。こんな心優しく愉快なギャングなら応援したい。良い仲間・集団、個人も最高に痺れる人たち。映画化はみたいと思わないけれど、多くの人に伊坂幸太郎さんを、いや、この作品を知って欲しいな。


●2009年● BOOK
愛しても届かない 唯川 恵

愛しても届かない 唯川 恵 (集英社文庫)

「恋」という魔物にとりつかれた女は、ときに、自分自身でも思いがけないことをしてしまう。七々子の場合がそうだった。好きになった彼にはすでに恋人がいた。あきらめきることができない七々子のとった行動は、彼の恋人、美咲に近づき、友達になることだった。嘘をつき、おとしいれ、そうまでして手に入れた恋。一途に思う心には偽りはなかったはず、だけど…。女心の深淵をえぐる恋愛長編。


●2009年● BOOK
彼女の嫌いな彼女 唯川 恵

彼女の嫌いな彼女 唯川 恵 (集英社文庫)

35歳の瑞子と23歳の千絵。何かと反目しあう二人が所属する第二販売部に、ロサンジェルスからきたエリート男性・冴木が配属された。いつの間にかお局さまと呼ばれている瑞子、自分より若い女子社員が入って焦り気味の千絵。それぞれの思惑を持って、冴木に近づくが…。一方の冴木も、何やらはっきりしない態度。誰もが感じる年齢の不安や、結婚や仕事に揺れる女心を語りつくす爽快恋愛小説。


●2009年● BOOK
浮かれ黄蝶―御宿かわせみ〈34〉

浮かれ黄蝶―御宿かわせみ〈34〉平岩 弓枝 (文春文庫)

麻生家に通う途中で見かけた新内流しの娘の視線に、思惑を量りかねる麻太郎。ある日その娘がひったくりに遭い、その荷物を麻太郎が取り返してやるのだが…。麻太郎、花世、源太郎たちが大活躍する表題作をはじめ八篇を収録。次巻より、文明開化の東京へと舞台を移す人気シリーズ、「江戸のかわせみ」の掉尾を飾る一冊


●2009年● BOOK
パラダイス・サーティー〈下〉 乃南アサ

パラダイス・サーティー〈下〉 乃南アサ (新潮文庫)

菜摘もまた、店の客の紘子に一目惚れして付き合っていた。が、進展せず悩んでいた時、紘子の家でたまたま見たビデオから、伸が性風俗の商売に関わっていることを知る。一方、栗子も所在不明の伸に会いたくて、周辺を調べ始めた。一途な二人に、とんでもない恋の結末が訪れようとは…。揺れ動く女心を巧みに織り込んで描く痛快ラブ・サスペンス。

●乃南アサのパンチが今ひとつかな…。ちょっと流されてる気がする。乃南作品は当たりハズレが極端かな?


●2009年● BOOK
パラダイス・サーティー〈上〉

パラダイス・サーティー〈上〉 乃南アサ (新潮文庫)

薬品会社のOL栗子は、30歳を目前にして落ち込んでいた。職場はお局扱い、結婚見合いも断られ、家族も勝手気まま。とうとう家を出る。落ち着いた先は、幼なじみでレズビアン(オナベ)の菜摘の部屋。そんな栗子はある日、菜摘が経営するバーの常連客、古窪伸を紹介され、彼に一目惚れ。二人はやがて深い仲に。プロポーズを待ち望む栗子だが、どうも伸の態度が煮え切らない…。

●乃南アサのパンチが今ひとつかな…。ちょっと流されてる気がする。もっと熱い感じがいいんだけどな。


●2009年● BOOK
チルドレン 伊坂幸太郎

チルドレン 伊坂幸太郎 (講談社文庫)

「俺たちは奇跡を起こすんだ」独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに引き込むが、なぜか憎めない男、陣内。彼を中心にして起こる不思議な事件の数々―。何気ない日常に起こった五つの物語が、一つになったとき、予想もしない奇跡が降り注ぐ。ちょっとファニーで、心温まる連作短編の傑作。 。

●陣内君、楽しい。すっごく自然で勝手でわがままで。正しいような正しくないような。色々な人の持ってる個性が集約されている人。飲み屋さんで話を聞かされたらパニックになりそうな位楽しいかも。


●2009年● BOOK
僕僕先生 仁木 英之

僕僕先生 仁木 英之 (新潮文庫)

台は中国唐代。元エリート県令である父親の財に寄りかかり、ぐうたら息子の王弁は安逸を貪っていた。ある日地元の黄土山へ出かけた王弁は、ひとりの美少女と出会う。自らを僕僕と名乗るその少女、実は何千何万年も生き続ける仙人で…不老不死にも飽きた辛辣な美少女仙人と、まだ生きる意味を知らない弱気な道楽青年が、天地陰陽を旅する大ヒット僕僕シリーズ第一弾!「日本ファンタジーノベル大賞」受賞作。

●これ、シリーズ1作目なんですね。ホンワカしてて文章もホンワカ。ちょっぴり難しい所もホンワカしてる? 美少女仙人とのもうちょっと優しい関係が見えてくると嬉しいかも。


●2009年● BOOK
重力ピエロ 伊坂幸太郎

重力ピエロ 伊坂幸太郎 (新潮文庫)

兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは―。溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。 。

●好きな作品の一つに。文体が柔らかく優しい感じで、それでいて刺さってくるような感じが読んでいて気持ちが良かった。
 春はこの家に生まれて正解! 読み終えた後、重いテーマに考えさせられたりする。


●2009年● BOOK
息がとまるほど 唯川恵

息がとまるほど 唯川恵(文春文庫)

同僚にプロポーズされたのを機に、不倫中の上司と別れる決意をした朋絵だったが、最後のデートを後輩に目撃され…。男と女の間に流れる、もはや愛とは呼べないくろぐろとした感情、女と女の間の、友情とは呼べない嫉妬や裏切り、優越感。女たちの心に沈む思いを濃密に描きだした、八つの傑作恋愛短篇。

●どの短編もお勧め! これが私じゃなくて良かった〜と思う作品ばかり。


●2009年● BOOK
赤い指 東野圭吾

赤い指 東野圭吾(講談社)

少女の遺体が住宅街で発見された。捜査上に浮かんだ平凡な家族。一体どんな悪夢が彼等を狂わせたのか。「この家には、隠されている真実がある。それはこの家の中で、彼等自身の手によって明かされなければならない」。刑事・加賀恭一郎の謎めいた言葉の意味は?家族のあり方を問う直木賞受賞後第一作。

●さすが!東野圭吾様! 加賀君の出番と言うよりもこの一家の日常とも言えるありふれた光景に、気持の大切さを考えさせられた。


●2009年● BOOK
ラッシュライフ 伊坂幸太郎

ラッシュライフ 伊坂幸太郎(新潮文庫)

泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場――。並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。


●2009年● BOOK
金のゆりかご 北川歩実

金のゆりかご 北川歩実(集英社)

タクシー運転手の野上雄貴は、GCS幼児教育センターから入社要請を受け、不審を抱く。GCSが発明した「金のゆりかご」と呼ばれる機械で育てられ、一時は天才少年ともてはやされたが、能力の限界を露呈し見捨てられた自分。真意を探るうち、子供が次々と精神に錯乱をきたした事件が浮かび上がる。やがて、ある母親が失踪、殺人が…。先端科学に切り込む新感覚ミステリー。


●2009年● BOOK
5年目の魔女 乃南アサ

5年目の魔女 乃南アサ(新潮文庫)

3回コールの後に切れる不気味な電話。この電話は…。艶やかで奔放、計算高く身勝手。魔性を秘めた女、貴世美。関係を持った妻帯者の上司を狂わせ、友達だった景子は退職を余儀なくされた。5年という歳月が過ぎて、景子はインテリアデザイナーとして、新しい一歩を踏み出したその矢先だった、景子の部屋の電話が3回鳴った―。女という性の持つ深い闇を暴く長編心理サスペンス。

●大好き、乃南アサ様!


●2009年● BOOK
横山秀夫

動機 横山 秀夫 (文春文庫)

署内で一括保管される三十冊の警察手帳が紛失した。犯人は内部か、外部か。男たちの矜持がぶつかりあう表題作(第53回日本推理作家協会賞受賞作)ほか、女子高生殺しの前科を持つ男が、匿名の殺人依頼電話に苦悩する「逆転の夏」。公判中の居眠りで失脚する裁判官を描いた「密室の人」など珠玉の四篇を収録 。

●どの短編もお勧め!


●2009年● BOOK
柳原慧

コーリング 闇からの声 柳原 慧(宝島社)

死者が出た部屋の清掃業務を主に行う「特殊清掃屋」として働く零と純也。なんらかの事情により発見が遅れた死体の腐敗液などを徹底的に洗い流し、消臭作業をするのが彼らの仕事だ。ある日、彼らはアパートの風呂場に溶けて死んでいた女・津島恵美の部屋の清掃を行う。ところが霊的感応が強い純也は、恵美の生前の姿を〈見て〉しまい、彼女の「闇」に引き寄せられていく。ネット・サーフィン中に偶然にも「津島恵美」の名前を発見した純也は、次第に、零とともに恵美の死の謎を追い始める。恵美は自殺だったのか、他殺だったのか?好きな男ができたことをきっかけに、美を願うあまり美容整形にハマっていった女の最期の姿とは…。そして、彼女をそこまで追いつめた裏には、ある人物の忌々しい悪意と狂気があった。

●初めての作品でしたが、本当に素敵なお話でした。読み始めは、何かオカルトなのか、心霊作品なのか、ちょっと不気味な暗い印象でしたが、読み進めてすぐにはまってしまいましたね。優しい文体が好きです。この方の作品を他にも読んでみたいな〜。


●2009年● BOOK
乃南アサ

冷たい誘惑  乃南 アサ(文春文庫)

「私は拳銃を構える。恐怖にひきつった顔を思い描くだけで、胸のもやもやが晴れていく」―。久しぶりの同窓会で、歌舞伎町に流れ、家出少女から受け取った包みの中身はなんと拳銃。なぜか主婦は警察に届けない。日常に倦んだ市井の人々を狂気に変えていくコルトの魔力。巧みな構成で魅了する連作短篇集


●2009年● DVD
アイアンマン

アイアンマン

軍事企業CEOにして天才発明家のトニー・スタークは、武器のデモで訪れたアフガンで武装集団に拉致され、兵器開発を強要される。彼は医師インセンと共に兵器開発をするフリをしながら脱出用のパワードスーツを製作し、命からがらの脱出を果たす。帰国後トニーは自社の軍事産業からの撤退を発表。自らは自宅の作業部屋に篭って、新型パワードスーツの開発に没頭する。彼の周囲は恐ろしい陰謀がうごめいているとも知らずに……。

マーベルが新たに放つアメコミヒーロームービー。天才的な発明能力を持つ軍事企業のCEOトニー・スタークが、自ら開発したパワードスーツに身を包み陰謀と戦う姿を、迫力のアクションと共に描く。ロバート・ダウニー・JR.は熱量の高い演技でトニー・スタークの持つ強さを表現。単なる武器商人から真の平和を求める人間へと変化していく様をダイナミックに伝えている。ヒロイン役となるグウィネス・パルトロウはどこか抜けたコミカルな演技を披露。最高のテクノロジーの結晶であるアイアンマンが飛翔し、戦う姿は、機械的でソリッドな魅力に溢れている。これまでのアメコミヒーローとは一味違うヒーローがスクリーンに現れた。

■2008年9月27日公開


●2009年● BOOK
石田衣良

つみきのいえ (大型本)(白泉社)

うみのなかにわすれものをとりに。せかいじゅうのこどもとおとながかんどうしたアニメをさくしゃふたりがえほんにしました。アヌシー国際アニメーションフェスティバル最高賞アニメの絵本。

■2008/10


●2009年● BOOK
石田衣良

40-翼ふたたび 石田衣良(講談社文庫)

人生の半分が終わってしまった。それも、いいほうの半分が。会社を辞めて、投げやりにプロデュース業を始めた喜一・40歳の元を訪れる、四十代の依頼人たち。凋落したIT企業社長、やりての銀行マン、引きこもり…。生きることの困難とその先にある希望を見つめて、著者が初めて同世代を描いた感動長編。


●2009年● BOOK
美丘

美丘 石田衣良(角川文庫)
美丘、きみは流れ星のように自分を削り輝き続けた…平凡な大学生活を送っていた太一の前に突然現れた問題児。大学の準ミスとつきあっていた太一は、強烈な個性と奔放な行動力をもつ美丘に急速に魅かれていく。だが障害を乗り越え結ばれたとき、太一は衝撃の事実を告げられる。彼女は治療法も特効薬もない病に冒されていたのだ。魂を燃やし尽くす気高い恋人たちを描いた涙のラブ・ストーリー。

●始めから結末が分かっていたからだろうか。もうちょっと泣けるかな?って思ったけどな〜。伏線が多すぎて心の準備が出来過ぎちゃったのかな? 下の『眠れぬ真珠』の方がたくさん泣けて幸せになるから好き。


●2009年● BOOK
眠れぬ真珠

眠れぬ真珠 石田衣良(新潮文庫)
出会いは運命だった。17も年下の彼に、こんなにも惹かれてゆく―。孤高の魂を持つ、版画家の咲世子。人生の後半に訪れた素樹との恋は、大人の彼女を、無防備で傷つきやすい少女に変えた。愛しあう歓びと別離の予感が、咲世子の中で激しくせめぎあう。けれども若く美しいライバル、ノアの出現に咲世子は…。一瞬を永遠に変える恋の奇蹟。熱情と抒情に彩られた、最高の恋愛小説。 。

●普通の(?)恋愛小説なのに何度も泣いてしまった。暖かくなって泣いて、つらくなって泣いて…。最後に号泣は私だけ? 私的には上の『美丘』よりも泣けた本です。


●2009年● BOOK
博士の愛した数学

博士の愛した数学 小川洋子(新潮文庫)
記憶が80分しか持続しない天才数学者は、通いの家政婦の「私」と阪神タイガースファンの10歳の息子に、世界が驚きと喜びに満ちていることをたった1つの数式で示した…。頻出する高度な数学的事実の引用が、情緒あふれる物語のトーンを静かに引き締め整える。著者最高傑作の呼び声高い1冊。

●数学ってこんなに暖かいものだった? 数字が大好きになってしまう本です。人の生き方と数字がこんなにも密接に交差しているなんて信じられないのに、すっと心に入ってきてしまう。何度も読み直したい本です。


●2009年● BOOK
ガール

ガール 奥田英朗(講談社文庫)
わたし、まだオッケーかな。ガールでいることを、そろそろやめたほうがいいのかな。滝川由紀子、32歳。仕事も順調、おしゃれも楽しい。でも、ふとした時に、ブルーになっちゃう(表題作)。ほか、働く女子の気持ちをありえないほど描き込み、話題騒然となった短編集。あなたと彼女のことが、よくわかります。

●良かったな。たくさんの女の子が出てきて、それぞれが幸せになっていく感じ。今の自分が幸せだと思えると楽しく生きていけるよね。


●2009年● BOOK
となりの用心棒

となりの用心棒 池永 陽
沖縄生まれの勇作は、両親の顔を知らずに祖父のもとで育てられた。祖父に教えてもらった空手を頼りに単身ニューヨークに渡り、道場破りを生活の糧とした。そんな勇作だが、情に脆く、女にはめっぽう弱い。帰国後、押し切られるようにして婿養子に入り、妻の勧めで空手道場をオープンする。だが、門下生は集まらず、舞い込んでくるのは商店街の人たちの厄介な相談事ばかりで…。涙と笑いが交錯する市井人情小説の傑作。

●ん〜、イマイチかな? ちょっと世間が狭すぎる気が…。


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