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こんにちわ 04年11月1日 きよみのページです。

 
 
 ここのページではあっくんママこと『きよみ』が読んだ本の紹介や独り言もときにはぼやいています。皆様の読書感想も『bbs』で待ってま〜す。おすすめ本などありましたら教えてください。

●花伽藍 中山可穂
 せつないお話しでしたね。キュンとくる甘酸っぱさと美しさと色香と、狂おしさも混じって良かったですよ。今までにない書き出しに、あれ、これってもしかしての推測通り女性同士のお話しで、知らずに読み始めたのでちょっと心の準備が・・・の必要もなかったな。普通の恋愛小説に飽きてしまった人にもお薦めできます。普通の表現も甘い感じでいいですよ。他の作品も読みたいです。

●共犯マジック 北森鴻
 一つの本屋さんから紡ぎ出されるお話し。どこかでつながっていて、でも実際にはつながっていなくて、でもやっぱりかかわりがあって、不思議な迷路のようなお話し。不思議なんだけれどもあり得そうで、次から次へと楽しく読めました。

 
 

 

花伽藍 中山可穂/新潮文庫

ひと夏の狂おしく濃密な恋を描く「鶴」。失恋したばかりの女性が経験する一夜の出来事「七夕」。別れた亭主が転がり込んだことからはじめる再生の物語「花伽藍」。別れの余韻が静かに漂う「偽アマント」。未来への祈りにも似た「燦雨」。結婚というルールを超えて結ばれた無垢で生々しい愛の歓びと痛み、そして愛にあぶりだされた孤独を、鮮烈に彩り豊かに描いた珠玉の短編集。

新潮文庫 http://www.shinchosha.co.jp/bunko/

共犯マジック 北森鴻/徳間文庫

人の不幸のみを予言する謎の占い書《フォーチュンブック》。偶然入手した七人の男女は、運命の黒い糸に絡めとられたかのように、それぞれの犯罪に手を染める。錯綜する物語は、やがて驚愕の最終話へ。連鎖ミステリーの到達点を示す傑作長篇。

徳間文庫 http://www.tokuma.jp/