イザナギ・イザナミの国造り、アマテラスの岩戸隠れ、八俣(やまた)の大蛇(おろち)。伝説の主役たちが、嫉妬に狂い、わがままを言い、ご機嫌をとる−。
神々と歴代の天皇が織りなす武勇伝や色恋の数々は、壮大にして奇抜、そして破天荒。古代、日本の神さまはとっても人間的だった!
「殺して」「歌って」「まぐわって」。物語と歴史が渾然一体となっていた時代、その痕跡をたどり旅した小説家・阿刀田高が目にしたものは!?
古事記の伝承の表と裏をやさしく読み解いた一冊。
角川文庫 http://www.kadokawa.co.jp/bunko/