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こんにちわ 04年6月1日 きよみのページです。

 
 
 ここのページではあっくんママこと『きよみ』が読んだ本の紹介や独り言もときにはぼやいています。皆様の読書感想も『bbs』で待ってま〜す。おすすめ本などありましたら教えてください。

 砦なき者/野沢尚 テレビ放映で『砦なき者』をやっていた。私はテレビで見ずに本を読もうと思い、文庫を手にした。宣伝コマーシャルのイメージが頭の中に残っているので、読み始めの話からこれがテレビになったのかな?と変に気を回しすぎで読み始めていたので少々戸惑いがあった。しかし、読み進めていくうちに始めの短篇は伏線だと気づくと後はサササ〜と読めてしまった。カリスマになる青年は頭がよく、自分は手を汚さずに色々な人たちを死に追いつめていく。悪いやつ、でも全て憎みきれないような気もした。
 姫君/山田詠美 五篇のうち『検温』だけが良かった。後の作品はもし今、自分が独身一人きりの生活をしていたら『うん』と言えたかも知れないかな。検温は少し大人の人たちが出てきてたから身近に感じられた? でも学生だからって身近に感じないわけではないし、やっぱり生きるということのとらえ方が今の私と違ったかな? って感じだ。

 
 

 

砦なき者/野沢 尚 講談社文庫

報道番組『ナイン・トゥ・テン』に売春の元締めとして登場した女子高生が全裸で首を吊った。恋人を番組に殺されたと訴える青年八尋樹一郎の姿は、ライバル局の視聴率を跳ね上げた。メディアが生んだ一人のカリスマ。その邪悪な正体に気づいたのは、砦を追われたテレビマン達だった。『破線のマリス』を超える衝撃。

講談社文庫 http://www.bookclub.kodansha.co.jp/bunko/

姫 君/山田詠美 文春文庫

たとえ、自分が生と死の境に立っていようとも、人は恋をする。なぜなら・・・。傷を傷というふうにも表せない男女が魅かれあう姿を通して、人が人を求める気持ち、言葉にできない寂しさを描いた五篇を収録。人を愛することで初めて生ずる恐怖、“聖なる残酷”に彩られた、最高に贅沢な愛と死のシュミレーション!。

文春文庫 http://www.bunshunplaza.com