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こんにちわ 04年1月1日 きよみのページです。

 
 
 ここのページではあっくんママこと『きよみ』が読んだ本の紹介や独り言もときにはぼやいています。皆様の読書感想も『bbs』で待ってま〜す。おすすめ本などありましたら教えてください。

 清水一行さんは『東野圭吾さん』の公式HPで知った作家さん。3冊目かな? 結構男っぽくって好きです。ぎらぎらするような激しい感じはないけれど、たんたんと深い波が押し寄せているような感じかな? 読みやすいし、読者を裏切らずに、でも、ほほ〜という結末に割合満足できます。同族会社ということに興味があって読み始めましたが、テンポがよく、楽しく読めました。

 山本文緒さんは初めてですが、女性特有の鼻に来るにおいがちょっと・・・って感じかな。きついっていうか。時々、読んでいて、違うかな〜って思わずにいられない箇所がいくつか。結婚する前はそう思うかもしれないけどな〜、とか、子供を産む前はこう思うかもしれないけどな〜っていうのがね。同棲=結婚じゃないけどそういうことの経験がないとそう思い込んじゃうのかな〜って。子供を産むのがメスっていうのも失礼だぞって。結婚して頑張っているのに出来ない夫婦もいる。女性だからといって必ず=『産む』にはならないでしょう。・・・とかね。私だけかな?。

 
 

 

東京下町物語〜同族会社の悲劇/清水一行 光文社文庫

東京筆記具(トーヒツ)は、筆屋の老舗から、海外にも子会社を持つ、総合筆記具メーカーへと成長した。その経営者一族の子として生まれた修と晴一は従兄弟だが、兄弟同然に育てられ、強い心の絆で結ばれていた。
 社長に就任した修が遺書も残さず自殺した。怒りと悲しみを抱え晴一は・・・。郷愁漂う浅草を舞台に、家業と血族、人の生きる意味を根幹から問う傑作。

光文社文庫 http://www.kobunsha.com

紙婚式/山本文緒 角川文庫

 一緒に暮らして十年、小綺麗なマンションに住み、互いの生活に干渉せず、家計も完全に別々という夫と妻。傍目には羨ましがられるような二人の関係は、夫の何気ない一言で裂けた。
 一緒にいるのに満たされない、変化のない日常となってしまった結婚のやるせなさ、微かな絆に求めてしまう、そら恐ろしさ。表題作「紙婚式」ほか、結婚のなかで手さぐりあう男女の繊細な心の彩を描いた、新直木賞作家の珠玉短編集。

角川文庫 http://www.kadokawa.co.jp/bunko/