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こんにちわ 03年11月15日 きよみのページです。

 
 
 ここのページではあっくんママこと『きよみ』が読んだ本の紹介や独り言もときにはぼやいています。皆様の読書感想も『bbs』で待ってま〜す。おすすめ本などありましたら教えてください。

 日常的にニュースで流れる『児童虐待』。小さな命が親の勝手気ままな暴力によって奪われていく。しかし、ニュースで流れるのは小さな命が亡くなってからだ。今この時間にも親の『虐待』に堪え忍んでいる子ども達がいるのだろうか。「しつけ」なのか「暴力」なのか、親と子の関係は難しい。ニュースの近所の人のインタビューなど聞くと「子どもの泣き声が聞こえた」「親の大きな声が聞こえた」・・・それって、うちも言えること。『ほめてのばそう』も子どもが少し大きくなり下の子が出来たりと環境が変わっていくとどうしても口先だけで注意したり、子どものほんの小さな甘えも聞いてあげられなくなる。こちらも心のゆとりがなくなって。だからといって何をしてもいいわけではない。『“It”(それ)と呼ばれた子』を読んで『児童虐待』というものに触れた。子どもとどう生活していくのか、もしかしたら自分の中にもこの本の母親のような部分があるのではないか、色々考えさせられました。

 
 

 

“It”(それ)と呼ばれた子 〜幼年期〜/デイヴ・ペルザー 田栗美奈子 訳 ヴィレッジブックス

「なぜ、ぼくだけがこんな目に?」―母親に名前さえ呼んでもらえない。“That Boy(あの子)”から、ついには“It(それ)”と呼ばれるようになる。食べ物も与えられず、奴隷のように働かされる。身の回りの世話はおろか、暴力をふるわれ、命の危険にさらされ、かばってくれた父親も姿を消してしまう―
児童虐待の体験者がその記憶をたどることは、きわめて苦痛と困難をともなうものだ。本書は、米国カリフォルニア州史上最悪といわれた虐待を生き抜いた著者が、幼児期のトラウマを乗り越えて自らつづった、貴重な真実の記録である。

ヴィレッジブックス http://www.villageboooks.jp

“It”(それ)と呼ばれた子 〜少年期 ロストボーイ〜/デイヴ・ペルザー 田栗美奈子 訳 ヴィレッジブックス

「ぼくには、どこにも居場所がない」―すさまじい虐待から逃れ、ようやく子どもらしくのびのび暮らせると思えた里子としての暮らし。しかし、そこでも数々の試練が彼を待ち受けていた。母親から離れてもなお恐怖にさいなまれ、それでも母親に愛されたいという思いに心をゆさぶられる日々。学校や少年院でのつらい出来事や世間の偏見の目にさらされながら、それでも希望を捨てずに自分の生き方を探し続ける。カリフォルニア州史上最悪といわれた児童虐待の体験者が自ら明かす、少年期の記録。

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“It”(それ)と呼ばれた子 〜完結編 さよなら“It”〜/デイヴ・ペルザー 田栗美奈子 訳 ヴィレッジブックス

幼い時から実母による虐待を受け続けたのち、里子として偏見と差別のなかで成長し、やがて18歳で空軍に入隊したデイブ。かつてはヒーローだった父親が哀しい死を遂げ、はじめて愛した女性との結婚生活もまた悲劇に終わる―それでも、最愛の息子スティーヴンとのふれあいを通じて、癒されてゆく。そして、ついに母親との再会を果たすことを決意。憎しみと許しのはざまで苦悩しつつも、人生最大の問いかけ―「なぜ、ぼくを虐待したのか?」と尋ねるために・・・。壮絶な虐待の体験者が、トラウマを乗り越え、人間として生まれ変わるまでの魂の軌跡。

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