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こんにちわ 03年11月1日 きよみのページです。

 
 
 ここのページではあっくんママこと『きよみ』が読んだ本の紹介や独り言もときにはぼやいています。皆様の読書感想も『bbs』で待ってま〜す。おすすめ本などありましたら教えてください。

 屋烏、時代小説は割と好き。乙川優三郎さんの2冊目。久しぶりに胸が熱くなった作品に出会えましたね『屋烏』。短編小説で読みやすかったこともありましたし、純粋な恋愛も時代背景が違うととらえ方も違ってくるのでしょう。素直に頷けて、苦労してきた女性が幸せをつかむ姿は感動です。ひっそりと思う気持ちが素朴に、でも手に取るようにわかるんです。その一言一言が。彼女の優しい気持ちが届かないはずはないとわかっていてもラストのシーンでの言葉は素敵でした。

 
 

 

屋烏/乙川優三郎 講談社文庫

 勘定奉行だった父が政変に巻き込まれ惨殺されて以来、一家の大黒柱となって幼い弟を育てあげた揺枝。気がつけば、婚期はとうに過ぎていた。ふとしたきっかけで、彼女は顔に傷のあるならず者に恋心を抱いてしまうのだが。武家の宿命を背負った揺枝に訪れた初恋を清冽に描く表題作ほか全五編の時代小説集。

講談社文庫 http://www.bookclub.kodansha.co.jp/bunko/