こんにちわ 03年7月15日 きよみのページです。

 
 
 ここのページではあっくんママこと『きよみ』が読んだ本の紹介です。2週間の更新にあわせて作っています。皆様の読書感想も『bbs』で待ってま〜す。おすすめ本などありましたら教えてください。

 乃南さん、こういう展開とはつゆとも思わず、読み進めていくうちに「ほうほう」とはまっていってしまいましたね。こんなサスペンスは得意なのよと言わんばかりにこちっちにそれそれあっちにそれそれ。楽しく読めました。

 久しぶりの阿刀田高さんは2度目の本。織田信長が出てくる作品で、信長も好きな私にとっては嬉しい題材。それに某テレビ番組で『狩野派』なる言葉を知ったために、前回よりも読んでいて身近な感じがしたかな。ぼんやりしたはっきりした感じが取り巻いていて、読んでいながら別世界にいる感じになります。阿刀田さんの得意技かな。これも楽しめますよ。

 
 

 

水の中のふたつの月/乃南アサ 角川文庫

 「忙しい」が口癖のOL亜理子は、幼なじみの恵美から十数年ぶりに電話をもらった。梨紗も誘ってかつての仲良し三人組で会おうと言う。突然の電話に不審を抱きつつ、彼女の心は夢のようなあの夏の日に遡っていった。心の奥底へと封印した、妖しい記憶の中へと―。
 ありふれた生活、時おり見せる特異な性癖。ありふれた彼女たちの表情の裏に見え隠れする、共通の秘密とは?
 深層に横たわる恐ろしい原体験が日常に染み出す様を描いた、衝撃のサイコ・サスペンス!。

http://www.kadokawa.co.jp/bunko/

幻の舟/阿刀田高 角川文庫

 魔性が宿る美しいものに、近づいてはならない。追い求めてはいけないと感じながらも、魔性にとりこまれていく・・・。
 信長が唯一安土城を描かせた安土屏風。欧州で行方知れずとなったその絵が、数世紀の時を超え現代に悲劇を呼ぶ。美に潜む魔を描く幻想小説。(解説/高橋千劔破)〈『安土城幻記』を改題〉。

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