こんにちわ 10月1日 きよみのページです。

 
 
 ここのページではあっくんママこと『きよみ』が読んだ本の紹介です。2週間の更新にあわせて作っています。皆様の読書感想も『bbs』で待ってま〜す。おすすめ本などありましたら教えてください。

最後の息子/吉田修一。あぁ〜、この人の作品って暗いのかもしれないんだけど、それを感じさせないものがあるなって思った。読みやすかったし、若さっていうのを感じた。日常のとらえ方が独特で、『ビデオ』が出てくるからかもしれないけれど映像的にイメージが流れていく。この人の他の作品も読んでみたいです。

ラストファミリー/森村誠一。さすが、森村誠一ワールド。表題作のラストファミリーはさらっと書いてあるけれど楽しめる作品。ラストシーンで、そうくるか! と、うなってしまった。ちょっとトントン拍子に進むな〜と思っていたけれどこれがあったとは。後の作品は1枚違う次元に足を踏み入れてしまう人達の話。永遠にそこから抜け出せない苦しみって嫌だよな〜ってつくづく感じてしまう。

ザ・男の病気/梅田 功。男たちの悲喜劇を文庫で! というふれこみ。悲喜劇とはなるほど。同時に夫婦の問題としては本当に色々だな〜と思った。女側の言い分もあるだろうし、その『義務』や『取り決め』、十組いればその数だけの行為があるわけで。この本でいうと、片側のこちら側だけよくわかったような気がする。

 
 

 

最後の息子/吉田修一 文春文庫

新宿でオカマの「閻魔」ちゃんと同棲して、時々はガールフレンドとも会いながら、気楽なモラトリアムの日々を過ごす「ぼく」のビデオ日記に残された映像とは・・・。第84回文學界新人賞を受賞した表題作の他に、長崎の高校水泳部員たちを爽やかに描いた「Water」、「破片」を収録。爽快感200%、とってもキュートな青春小説!。

http://www.bunshunplaza.com(文春ウェブ文庫)

ラストファミリー/森村誠一 角川ホラー文庫

八十歳に近い高齢で、死を待つだけになった老婆・横尾こう。こうには先に死んでしまった息子と娘の、嫁と夫に財産を残したくないという憎悪があった。こうの死の床に立ったのは、あろうことか死へのお迎えでなく、家に忍び込んだ泥棒だった。泥棒に再び怨念の火をつけられたこうは、復讐のために死の床から蘇る・・・。表題作をはじめ、不思議な出来事が奇妙な世界へと誘う「異次元の夜」、いつもついてない男を描いた「無責任な恐怖」を収録した傑作集。

http://www.kadokawa.co.jp/bunko/

ザ・男の病気/梅田 功 宝島社文庫

全国で患者数1000万。そして30代に最も多いといわれるED。心因性、器質性、外因性と三つのパターンがあるが、もしEDになってしまったら、世の中一体どうなってしまうのだろう。夫婦は、男と女はどうなるのか・・・。自身の体験と多くの取材を通して「現代の病」に肉迫した、各紙誌絶賛の私小説的ドキュメント。情けなく切なく、哀れでおかしく、そして感動的でさえある男たちの悲喜劇を文庫で!。

http://www.takarajimasha.co.jp/books/bunko/