こんにちわ。8月15日 きよみのページです。

 
 
 ここのページではあっくんママこと『きよみ』が読んだ本の紹介です。2週間の更新にあわせて作っています。皆様の読書感想も『bbs』で待ってま〜す。おすすめ本などありましたら教えてください。

トキオ/東野圭吾。ホントおすすめですね。待ってた新刊ですが、読むたびに東野圭吾さんの世界の広さに驚き。自分の過去に自分の息子が携わっているという矛盾のような世界に不思議な感覚を覚えます。息子がいなかったらどうなっちゃってたんだろうという疑問がいつもつきまとって。そんな彼だからこそ息子が会いに行くんであって。堂々巡りしてるんだな〜。不思議な世界へあなたもどうぞ。

凍える牙/乃南アサ。ここ読みやすくてちょっとはまってますね。乃南アサさん作品。女性でここまで気に入る人ってなかなかいないので余計に貴重な方だなって。この本は最初はおぉ〜って読み進むんだけど途中から何か動物好きの人の話になってきちゃった気がして。なんとなく軽くなっちゃったかなって。人も死んでるし、決してお軽い話じゃないんですが。

喜知次/乙川優三郎。椿山/乙川優三郎。乙川作品の2冊。初めての人で、でも時代小説ってことで読みやすかった。片方は裕福なおぼっちゃま、片方はちょっと身分の低い男子の話。どちらも心に秘める強さがあって面白かった。

髪/瀬戸内寂聴。寂聴さんは相変わらずすごいね。人生の重みっていうか80才過ぎの彼女の色気を感じてしまいます。今回は短編で、色々な女性が出てくるけれど本当に十人十色の考え方、年の取り方、女性のあり方・・・深すぎますな。

 
 

 

トキオ/東野圭吾 講談社

俺は、あんたの息子なんだよ、宮本拓実さん。未来から来たんだ。あと何年かしたら、あんたも結婚して子供を作る。その子にあんたはトキオという名前をつける。その子は十七歳の時、ある事情で過去に戻る。それが俺なんだよ。──時を超えた奇跡の物語。

東野圭吾公式サイトhttp://www.keigo-book.com/

凍える牙/乃南アサ 新潮文庫

深夜のファミリーレストランで突如、男の身体が炎上した!遺体には獣の咬傷が残されており、警視庁機動捜査隊の音道貴子は相棒の中年デカ・滝沢と調査にあたる。やがて、同じ獣による絞殺事件が続発。この異常な事件を引き起こしている怨念は何なのか?野獣との対決の時が次第に近づいていた。女性刑事の孤独な闘いが読者の圧倒的共感を集めた直木賞受賞の超ベストセラー。

http://www.shinchosha.co.jp/bunko/

喜知次/乙川優三郎 講談社文庫

裕福な武家の嫡男・小太郎に愛らしい義妹ができた。一見、平穏な日々だったが、藩内には権力を巡る派閥闘争の暗雲が渦巻き、幼なじみの父親が暗殺されてしまう。少年ながら武士として藩政改革に目覚めた小太郎の成長に、友が心に秘める敵討ちと義妹へのほのかな恋心を絡めて、清冽に描く傑作時代小説。

http://www.bookclub.kodansha.co.jp/bunko/

椿山/乙川優三郎 文春文庫

小藩の若者たちが集う私塾・観月舎。下級武士の子・才次郎はそこで、道理すら曲げてしまう身分というものの不条理を知る。「たとえ汚れた道でも踏み出さなければ─」苦難の末に権力を手中に収めたその時、才次郎の胸に去来した想いとは。生きることの切なさを清冽な筆で描ききる表題作など全四編を収録。

http://www.bunshunplaza.com(文春ウェブ文庫)

髪/瀬戸内寂聴 新潮社文庫

痴呆の老女の心に甦る初恋の少年と幼い遊戯の思い出(紙)、祇王寺の庵主の「男」をめぐるすさまじい逸話(露)、放浪の僧侶が抱く、さる女性の絹のように豊かな黒髪(髪)など、人間の宿業の深さを炙り出す11の物語。なかでも表題作の「髪」は寂聴訳「源氏物語」から生まれ、新作能『夢浮橋』として上演され評判を呼んだ作品。煩悩を照らし、光明を見いだす短編集。

http://www.shinchosha.co.jp/bunko/