こんにちわ。6月15日 きよみのページです。

 
 
 ここのページではあっくんママこと『きよみ』が読んだ本の紹介です。2週間の更新にあわせて作っています。皆様の読書感想も『bbs』で待ってま〜す。おすすめ本などありましたら教えてください。

冬のオペラ/北村薫。北村作品は何回目でしょうか。前回同様水の中にぽっくり漂うようなシーンとしたゆったりした雰囲気にこの探偵さんが妙にマッチしていて、読み心地が良かったです。私の中では当たりはずれがありますが、のんびりしたつかみ所のない感じも作品と合っていれば楽しく読めそうだなと思いました。ちょっぴりせつないラストは哀しく、ハッピー作品が読んでみたいです。

クレオパトラ(上・下)/宮尾登美子。さすがは宮尾登美子さん。女性のしっかりとした強さと可愛らしさ、それに今回はクレオパトラという女性の美しさも描かれていて読んでいて楽しかったです。私の中では、ちょっと男性に頼りすぎかなという感じがしたんですが、時代背景やクレオパトラという立場なら仕方がないことなのかなと思いました。現代版クレオパトラならばどんな風な女性が登場するのかなと考えてしまう、生き方に魅力的なクレオパトラのお話でした。

王妃の離婚/佐藤賢一。初めての佐藤作品。本当に面白かったです。たぶん、難しいことも出てきたと思うんですが、それすらも文章の面白さの流れに乗ってすらっと読めてしまって。『離婚』に関してって興味がある話題だったので余計にそそられたんでしょうか。この方の文章を読んでみて、何となく理数系の方かなって気がしましたね。ま、カッコいい弁護士にお疲れさまを言いたいっすね。

 
 

 

冬のオペラ/北村薫 角川文庫

勤め先のニ階にある「名探偵・巫弓彦」の事務所。わたし、姫宮あゆみが見かける巫は、ビアガーデンのボーイをしながら、コンビニエンス・ストアで働き、新聞配達をしていた。名探偵といえども、事件がないときには働かなければ、食べていけないらしい。そんな彼の記録者に志願したわたしだったが・・・。真実が見えてしまう名探偵・巫弓彦と記録者であるわたしが出逢う哀しい三つの事件。

http://www.kadokawa.co.jp/chokkura

クレオパトラ(上)/宮尾登美子 新潮文庫

紀元前1世紀のエジプトに君臨した美しき星・クレオパトラ。神に導かれ、弱冠18歳で女王として民のために生きる決意を固めたクレオパトラは、エジプトを脅かすローマ将軍達との危うい駆け引きの中で、運命の人シーザーと巡り合う──。宿命を背負いながら靭く生きる女性を描いて圧倒的な共感を得てきた著者が、古代地中界を彩った古の魂と呼応して生み出した、壮大で華麗な物語。

http://www.shinchosha.co.jp/bunko/

クレオパトラ(下)/宮尾登美子 新潮文庫

シーザーの突然の死に打ちのめされるクレオパトラの前に現れた、ローマの新しい実力者アントニー。成熟した魅力を湛えたクレオパトラに訪れた第二の恋は、不穏な地中海世界に更なる戦乱の渦を巻き起こしていく──。現代女流文学の最高峰が、遥かな異国に想いを馳せ、愛と政争に身を灼かれながら運命を凛冽に生き切った一人の女の生涯を、流麗な筆致で墻あげた絢爛たる歴史絵巻。

http://www.shinchosha.co.jp/bunko/

王妃の離婚/佐藤賢一 集英社文庫

1498年フランス。時の王ルイ12世が王妃ジャンヌに対して起こした離婚訴訟は、王の思惑通りに進むかと思われた。が、零落した中年弁護士フランソワは裁判のあまりの不正に憤り、ついに窮地の王妃の弁護に立ち上がる。かつてパリ大学法学部にその人ありと謳われた青春を取り戻すために。正義と誇りと、そして愛のために。手に汗握る中世版法廷サスペンス。第121回直木賞受賞の傑作西洋歴史小説。

http://www.shueisha.co.jp/bunko/