こんにちわ。5月1日 きよみのページです。

 
 
 ここのページでは『すくすくあっくん』以外でのかあしゃんこときよみについてのページになっております。子育て以外のお話(のつもり)です。

怪しい人びと/東野圭吾。色々なトリックが出てきて楽しめた作品。どれもピリ辛でラストシーンは大きくうなっていた。ブラックの中に事件有り、ユーモアもあって、シリアスの中に不気味さがあって。好きな作品は『灯台にて』。存分に想像力をかき立てられ、読み終わった後は「にへら〜」と笑いが零れちゃいましたね。あ、好き嫌いがあると思いますよ、この作品は。

分身/東野圭吾。さすが!面白い作品。得意分野というか、類似の課題を扱った作品が何編もあるけれど、どれも面白い。双子でなくてそっくりな2人。お互いのきっかけがお互いを導いていく。ああ、と思ったところは自分の若い頃に嫉妬する女性の気持ちがあったけれど、あんなふうに思うかな。いや、きっと女性ならば彼女のように嫉妬せざるをえないだろう女心をうまく表現していたところだ。ああなりうる気持ちがなんでわかったのか不思議だ。

あの頃ぼくらはアホでした/東野圭吾。ん〜、アホがいっぱい。『男子』ってこういう青春時代だったの?と目からうろこだ。作者がなのか一般男子がなのか計りにくいけれど『K少年』の登場で、みなさんおそろいでそうなの? という感じでしたね。だって、あれは作者じゃないんですもんね。

怪笑小説/東野圭吾。楽しかった〜。本当にちょっと視点が変わっていて、事件や殺しが出てこないけれどこんな短編、好きです。老人が見る見る若返っていく様子も、彼の目からしっかり日常や考えが捉えられていて、ここでも『嫉妬』していく様が手に取るようにわかって「なんでわかるんだろう」と不思議に思った。もしや東野圭吾は「天才?」なのでは。

毒笑小説/東野圭吾。ユニークで夢が一杯の短編がたくさん。『誘拐天国』は話が大きすぎていいんです。おじいちゃんたちが大活躍の胸がスカッとするお話、大好き。じ〜んときたのは『つぐない』。誰に償うのか、その謎が解明されていく過程は電車の中ですら鼻水が出てきてしまうほど。こんなに自分のために一生懸命なれるって素敵だなって思いましたね。

 
 

 

怪しい人びと/東野圭吾 光文社文庫

俺は同僚の片岡のデートのために一晩部屋を貸してあげた。その後、そのことを片岡から聞いた2人の同僚、本田と中山にも部屋を貸すことになってしまう。3ヶ月後のある日、いつものように、車から部屋に戻ると、見知らぬ女が寝ていて・・・。(「寝ていた女」)あなたのそばにいる優しい人が、いつの間にか怪しい人びとに―。著者ならではの斬新なトリック満載の傑作推理集!

東野圭吾ホームページ
http://www.keigo-book.com/

分身/東野圭吾 集英社文庫

函館市生まれの氏家鞠子は18歳。札幌の大学に通っている。最近、自分にそっくりな女性がテレビ出演していたと聞いた―。小林双葉は東京の女子大生で20歳。アマチュアバンドの歌手だが、なぜか母親からテレビ出演を禁止される。鞠子と双葉、この二人を結ぶものは何か? 現代医学の危険な領域を描くサスペンス長篇。

東野圭吾ホームページ
http://www.keigo-book.com/

あの頃ぼくらはアホでした/東野圭吾 集英社文庫

ワルの巣窟、悪名とどろくオソロシイ学校で学級委員をやっていた“命がけ”の中学時代。日本で最初に学園紛争が起こり、制服が廃止されたという「有名校」での熱血高校時代。花の体育会系&“似非理系”だった大学時代・・・あの頃みんながアホでした! 怪獣少年だった小学生時代から、大学を出て就職するまでを赤裸々に(?!)つづる、傑作青春記。新生「ガメラ」の監督、金子修介氏との巻末特別対談つき。

東野圭吾ホームページ
http://www.keigo-book.com/

怪笑小説/東野圭吾 集英社文庫

年金暮らしの老女が芸能人の“おっかけ”にハマり、乏しい財産を使い果たしていく「おっかけバアさん」、“タヌキには超能力がある、UFOの正体は文福茶釜である”という説に命を賭ける男の「超たぬき理論」、周りの人間たちが人間以外の動物に見えてしまう中学生の悲劇「動物家族」・・・etc.ちょっとブラックで、怖くて、なんともおかしい人間たち! 多彩な味つけの傑作短篇集。

東野圭吾ホームページ
http://www.keigo-book.com/

毒笑小説/東野圭吾 集英社文庫

塾にお稽古に家庭教師にと、VIPなみに忙しい孫。何とかゆっくり会えないものかという祖父の訴えを聞いて、麻雀仲間の爺さんたちが“妙案”を思いつく・・・。前代未聞の誘拐事件を扱った「誘拐天国」をはじめ、毒のある可笑しさに満ちた傑作が1ダース! 名作『怪笑小説』に引き続いて、ブラックなお笑いを極めた、会心の短篇集。「笑い」追求の同志、京極夏彦との特別対談つき。

東野圭吾ホームページ
http://www.keigo-book.com/