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ここのページでは『すくすくあっくん』以外でのかあしゃんこときよみについてのページになっております。子育て以外のお話(のつもり)です。
水に眠る/北村薫。本当に水の中のような文章というか、掴めない感じ。現実と非現実の間をゆらゆらしているような気分になって。不思議な感じです。『スキップ』を読んだ時にもそれは思っていて、この作品は表題にもなっているので余計にそんな気分がしちゃったかな。 みんなの秘密/林真理子。ああ、さすがに林真理子さん。短篇集なのに長編を読んでいるきがしちゃった。一つ一つにきちんと距離があって、きちっと計ってある感じ。「第三十二回吉川英治文学賞受賞作」っていうけど本当に読んで良かった。文章が女性っぽくなくて好きなんです。こういう言い方変かな?男臭さもないけれどすっきりしていて読みやすい・・・気がするっていうか。この人の作品も安心して入っていけるので大好きです。 あやかしの声/阿刀田高。阿刀田さんは、もう、本当に。長年読み続けていますが『ぴりり』といいですね。最近の作品は熟年のゆったり感というかしっとりした感じが出てきたように思います。ちょっと昔の作品とはまたひと味違った人間観・・・というか。楽しめました。 マリー・アントワネットの首飾り/野口百合子訳。『ベルサイユのバラ』でもご存じ、首飾り事件。やはり真実は闇の中なので『物語』なのですが、この作品には『ジャンヌの言い分』も含まれているような気がしました。それにしてもジャンヌにだけお咎めが、というのがやっぱり可愛そうだな。ほとんど『ベルバラ』の内容なので頭の中はあのオスカル様がチラチラ。本文中のマリー・アントワネットのヘアースタイルに「鳥かごに入った鳥を乗せているかつら」とあったが、随分とまあ。 堪忍箱/宮部みゆき。実はこの本は何回かにわけて読んでいたので、読み終わったのがここ、というのでこのページに載せます。短篇集。好きな作品は最後の一編かな。あとはちょっとあれ?っていう気がした。今流行りの『宮部みゆき』さんだけど良い作品に巡り会っていないなあ〜。 |
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