こんにちわ。2月15日 きよみのページです。

 
 
 ここのページでは『すくすくあっくん』以外でのかあしゃんこときよみについてのページになっております。子育て以外のお話(のつもり)です。

 「探し物は何ですか〜、見つけにくい物ですか〜」という歌がありましたが、本屋さんでそんな気分でした。これっていう読みたい本が無くなってしまって。東野圭吾さんで尽きちゃったかな? 今思っているのは「平岩弓枝さんの時代物」。シリーズで出ているのでちょっとのめってみようかな。と思いながら、今回は色々手探りで読んでみました。

 

奇跡売ります/宗田理。キヨスク文庫です。割に外れるな〜キヨスク。短編集でさらさらっと読めた。「奇跡」というだけあって「嘘!」という作り話も出てきましたが頭の中が重くなくてポワっと読めました。

不安な録音器/阿刀田高。阿刀田さんは安心して読めますね。最近のものはピリリとした辛さは無いような気がするものの人間の深さに味があるような「辛さ」っていう感じかな。今回のこれは短編でありながら主人公が同じなので長編を読んでいるようで楽しかった。さすが阿刀田高さんっすね。

あたしのこと覚えてる?/内田春菊。九篇の中で初めの1作は心にビビッときちゃいましたね。この人の作品は好きなんですが、電車の中では照れて読めないような作品もあるのでつらかった。しかし初めの作品「あたしのこと覚えてる?」は素敵な小説でした。純粋な透明な心が見えるようなこれは本当に確かな物なのかわからずに、作品すら存在しないような淡く切ない気持ちになっちゃいました。本当にあったら切なすぎるけれど現実の世界にも置き換えられるような不確かな物って存在しますよね。「不確かな物」なので存在すら見えないけれど確かに存在する・・・ややこしいけど優しくて温かいんです。

ぼくの小鳥ちゃん/江國香織。ワインのおつまみになっちゃいました。でも本当にワインのおつまみに適していたような気がします。小鳥ちゃんとの生活。現実と夢の間をいったりきたり。江國さんの作品って冬の日だまりのような暖かさがありますね。

源太郎の初恋〜御宿かわせみ23/平岩弓枝。前回、8月に「かわせみ」読んでいるんです。その時もおもしろいなと感じ。これこれ。この平岩弓枝さん作品をシリーズで読もうかなって。今回「かわせみ」夫婦に念願の赤ちゃんが誕生しましたが、楽しかったです。時代小説が好きですし、シリーズならば読みやすい。手元の2〜3冊が終わったら読み始めてみようっと。

 
 

 

奇跡売ります/宗田理 徳間文庫

誰もが見ている夢を実現させることができたら・・・それが「ミラクル・リンク」である。不幸に押しつぶされ、人生に絶望している人にだけ奇跡を売るのだ。幸せになった人が次の不幸な人を紹介する。お金はかかるが、現金がなければローンも可、それもできなければ出せるだけのお金でいい。イジメ、失恋、リストラ、さまざまな人生の悩みをかかえる人々の間をつなぐリンクにあなたも参加してみませんか

不安な録音器/阿刀田高 文春文庫

人生の斜面を下りはじめた男のとめどない憂愁の中に、ふと立ちあらわれる過去の記憶。遠ざかった場所から響いてくる執拗な音色。「聖夜」「黄色い窓」「ぽっぺんを吹く女」他、日常の喧騒から曖昧に浮かぶ不思議な時を、短篇小説の名手g10篇の連作でつむぐ。耳をすますと聞こえてくる意識の底の静かな声

http://www.bunshunplaza.com(文春ウェブ文庫)

あたしのこと覚えてる?/内田春菊 新潮文庫

花屋で働く年下のボーイフレンド、あるおは、逢うたびに同じことを話す。彼はものを覚えられない「病気」だった。あたしは、あるおに抱かれながら、たとえ彼が意識の上で完全にあたしを忘れてしまう日が来ても、それでいいと思う─。性愛を通して人の存在のもろさと確かさを描いた「あたしのこと覚えてる?」、ゼリーにからだをもてあそばれる「ときどき軽い」など、大胆で繊細な九篇

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ぼくの小鳥ちゃん/江國香織 新潮文庫

雪の朝、ぼくの部屋に、小さな小鳥ちゃんが舞いこんだ。体長10センチ、まっしろで、くちばしときゃしゃな脚が濃いピンク色。「あたしはそのへんのひよわな小鳥とはちがうんだから」ときっぱりいい、一番いいたべものは、ラム酒のかかったアイスクリーム、とゆずらないしっかり者。でもぼくの彼女をちょっと意識してるみたい。小鳥ちゃんとぼくと彼女と。少し切なくて幸福な、冬の日々の物語

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源太郎の初恋〜御宿かわせみ23/平岩弓枝 文春文庫

八丁堀同心・畝源三郎の嫡男・源太郎も、はや七歳。いつもよりしおらしい麻生家の花世が気にかかる。花世の歯痛を治そうとして、幼い二人が偶然巻き込まれたのは・・・。表題作ほか、東吾とるいに待望の長子誕生の顛末を描いた「立春大吉」「虹のおもかげ」「狸穴坂の医者」など全八篇。江戸の春とともに旅籠「かわせみ」にも春の訪れか

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