こんにちわ。1月1日 きよみのページです。

明けましておめでとうございます

  

 
  ここのページでは『すくすくあっくん』以外でのかあしゃんこときよみについてのページになっております。子育て以外のお話(のつもり)です。

 

浪花少年探偵団/東野圭吾。電車の中でも小さな笑いが何回もこみ上げてきて、本当に始めから最後まで楽しく読めましたね。浪花の大阪弁が笑いを誘うことも確かですが、東野圭吾さんに似合わずと言うか全く違う一面を見せられて驚いてしまいました。下町の温かさがにじみ出ている文章にほんわかさせられていい気持ちでした。

変身/東野圭吾。「脳」のお話。嫌いな課題ではなく、とても不思議なお話でした。人間の身体はまだまだ未知の領域がたくさんあるんでしょう。「脳」もその一つ。自分でない感覚に徐々に支配されていくとしたらどんな悲劇でしょう。この中で「生きる」ということでもどんなことなのか問いかけています。心臓が停止すれば「死」なのか。脳が行き続く限りは「生」なのか。自分の脳に入れ替えられた別の脳の一部によって、その別の脳に支配されていく様子が悲しく描かれていて、でも最後には本当の自分を取り戻したのではないかと考えなければちょっとやりきれません。何よりも彼女の中では確実に生き続けているわけですから幸せだったのかもしれませんね。
 脳が死んでいても心臓が強く身体が呼吸しています。傍からはよく眠っているように思えます。脳死なので身体の一部をわけてあげてもいいんでしょうか。その「脳死」とは眠っている状態を指すだけであってとても「死んでいる」ようには見えません。こういう身体を欲しがっている人が世の中にたくさんいるんだな〜とのんきに思います。身内は万が一を祈ってしまうんですね。お医者様は見放していても身内は奇跡が起こるかも知れないと考えます。もしも私がその眠っている身体ならば欲しい人にあげたいと思います。

仮面山荘殺人事件/東野圭吾。騙されちゃいましたね〜。本当に。確かに「彼」は犯人ではないんですが、身内の気持ちを考えると彼女が「自殺」なのか「事故」なのか全てを知りたいと思うのは当然かもしれない。それにしてもストーリーの展開からいってまんまと騙されちゃいましたね。まさか、まさかねーとは思っていたんですが、疑っていなかった。なるほどねーと感心しちゃいました。あとがきの解説も楽しく読めました。

しのぶセンセにサヨナラ/東野圭吾。これは浪花少年探偵団・独立編。電車内で薄ら笑いを浮かべながら読んだ第2弾。浪花少年探偵団のあとがきに続編の話が載っていたのでふむふむと本屋さんへ駆け込んだ。あとがきまで読み終えると「2弾の予定はなかったがあまりに好評なので」とあり、「もう書きません」とあった。東野圭吾さんのここでの世界に留まっていられないと言う声を聞いて、かっこいいな〜と思った。確かにしのぶセンセの世界は面白いけれどお手軽過ぎるかな。もう少し重いテーマも好きなのでやっぱりそちらに力を入れて欲しいかな。なんて・・・。

 
 

 

浪花少年探偵団/東野圭吾 講談社文庫

竹内しのぶ、25歳、独身、短大卒。大阪大路小学校六年五組担任の教師。ちょっと見は丸顔の美人だが、口も早いし手も早い。そのしのぶセンセのクラスの福島の父親が殺された。事件解決のためにしのぶセンセと教え子探偵団が大活躍。エリートの本間と刑事の新藤もしのぶをめぐって恋のさや当て大捜査戦

東野圭吾ホームページ
http://www.keigo-book.com/

変身/東野圭吾 講談社文庫

平凡な青年・成瀬純一をある日突然、不慮の事故が襲った。そして彼の頭に世界初の脳移植手術が行われた。それまで画家を夢見て、優しい恋人を愛していた純一は、手術後徐々に生活が変わっていくのを、自分ではどうしようもない。自己崩壊の恐怖に駆られた純一は自分に移植された脳の持主(ドナー)の正体を突き止める

東野圭吾ホームページ
http://www.keigo-book.com/

仮面山荘殺人事件/東野圭吾 講談社文庫

八人の男女が集まる山荘に、逃亡中の銀行強盗が侵入した。外部との連絡を断たれた八人は脱出を試みるが、ことごとく失敗に終わる。恐怖と緊張が高まる中、ついに一人が殺される。だが状況から考えて、犯人は強盗たちではありえなかった。七人の男女はお互いに疑心暗鬼にかられ、パニックに陥っていった・・・

東野圭吾ホームページ
http://www.keigo-book.com/

しのぶセンセにサヨナラ/東野圭吾 講談社文庫

竹内しのぶ、25歳、独身。大阪大路小学校の教諭だが兵庫の大学へ内地留学中。あれから三年、浪花のヘプバーンこと、しのぶセンセがさらにパワーアップして帰ってきた。もう誰にも止められない!? 抱腹絶倒、でもチョッピリ切ない物語。いま人気急上昇中の俊英が贈る超人気連作ミステリー、待望の文庫化

東野圭吾ホームページ
http://www.keigo-book.com/