こんにちわ。12月1日更新きよみのページです。

  

 
  ここのページでは『すくすくあっくん』以外でのかあしゃんこときよみについてのページになっております。子育て以外のお話(のつもり)です。

夕鶴恋歌/澤田ふじ子。ちょっと不幸なお話が多くて、読んでいてつらくなってしまいました。ハッピーエンドが好きな私はどんな形でか丸く収まってくれると嬉しいんですが。女性の悲劇は救われない気がしてつらさばかりが残ってしまいました。

宿命/東野圭吾。本当に『宿命』の2人だったんですね。実は双子だ〜?が展開していったときは思わず涙目になってしまいました。なんとなく彼女が母親なんじゃないのかな〜と思っては読んでいたのですが、兄弟だとはちょっと衝撃的でした。と同時になんだか暖かくなってきて、やっぱりここにも東野圭吾ワールドがあったな〜と嬉しい気持ちで読み切っていましたB

悪意/東野圭吾。え?犯人なんでしょ?違うの? でも、犯人なんだよね? の繰り返しでしたね。犯人がわかっていても動機が見つからない。すっかり犯人のトリックにはまって読んでいたので後半になればなるほど「あ、なるほど。ほうほう」と雲間からチラチラ差してくる光がここちよかったですね。それに読み手まで惑わせてしまう趣向が何ともにくい。私も本当に最後まで騙されていて、やっとラストで「うんうん」と納得していたのでした。

卒業/東野圭吾。加賀恭一郎様の学生時代。謎解きのカギが恭一郎様のお父様にあったなんてにくいわ。「茶道」という聞き慣れない世界にも面白く読めて、もう一度トリックの所はゆっくり読んでみたいです。カードを使って手品師のようなトリック。でも学生時代の仲間内でこんな秘話があったなんて。ちょっと悲しいエピソードだと思いました。

 
 

 

夕鶴恋歌/澤田ふじ子 光文社

享保十五年、西陣一帯を焼きつくす未曾有の大火が発生。十蔵は将来を誓ったお鶴と別れ別れになってしまう。十蔵の必死の探索にも、お鶴の消息は掴めなかった。やがて十蔵はおよねと夫婦になり、鶴屋という小料理屋を開いた。月日は流れ、祇園まつりの囃子が流れ出した頃、女中入用の張紙を見た一人の女が入ってきた。市井の哀感、情感漂う珠玉集。

e-mail:chie@kobunsha.com

宿命/東野圭吾 講談社文庫

高校時代の初恋の女性と心ならずも別れなければならなかった男は、苦闘の青春を過ごした後、警察官となった。男の前に十年ぶりに現れたのは学生時代ライバルだった男で、奇しくも初恋の女の夫となっていた。刑事と容疑者、幼なじみの二人が宿命の対決を果たすとき、余りにも皮肉で感動的な結末が用意される

東野圭吾ホームページ
http://www.keigo-book.com/

悪意/東野圭吾 講談社文庫

人気作家・日高邦彦が仕事場で殺された。第一発見者は、妻の理恵と被害者の幼なじみである野々口修。犯行現場に赴いた刑事・加賀恭一郎の推理、逮捕された犯人が決して語らない動機とは。人はなぜ、人を殺すのか。超一流のフー&ホワイダニットによってミステリの本質を深く掘り下げた東野文学の最高峰

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卒業/東野圭吾 講談社文庫

七人の大学四年生が秋を迎え、就職、恋愛に忙しい季節。ある日、祥子が自室で死んだ。部屋は密室、自殺か、他殺か? 心やさしき大学生名探偵・加賀恭一郎は、祥子が残した日記を手掛かりに死の謎を追追求する。しかし、第二の事件はさらに異常なものだった。茶道の作法の中に秘められた殺人ゲームの真相は!?

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