こんにちわ。7月15日更新きよみのページです。

ここのページでは『すくすくあっくん』以外でのかあしゃんこときよみについてのページになっております。子育て以外のお話(のつもり)です。

 電車の中で本を読んでいる人より携帯メールを『ピッピ』やっている人の方が多い話しは書きましたが、それについて当たり前のように「うん、そうだよ。だってヒマだもん。他にやることないし」って答えをもらってしまいました。そうかな。電車の中の時間って決められているよね。何駅乗る、どのくらいの時間がかかる。わかっていれば、じゃ、本の一つでもって、ならないか?
 電車の中で本を読んでいる人を見かけると安心します。

 忙しくて本が読めない〜人のための阿刀田高『日曜日の読書』ですが、楽しかったです。読んだことのない本の紹介、読んだけれど阿刀田さんの解釈を聞いて「ほぉ〜」と目からうろこのモノ。色々な作家さんのお話なども興味を引かれるもので阿刀田高さん流の話し方が良かったかなって思いました。
 この中の『遠藤周作/海と毒薬』はちょと気になって読みました。遠藤周作さんは読んだことがないかもしれないんです。こんなに有名で名前は知っているけれど本は読んでいない。そこで阿刀田さんに感化(?)され、『日曜日の読書』の中では多く触れられていませんでしたがどんなもんだろうとページをめくってみました。重く暗い内容にもかかわらず、引きつけられてすらっと読めてしまいました。もう何冊かチャレンジしてみようかと思いました。

日曜日の読書/阿刀田高(新潮文庫)

当代随一の本読み上手が、“小説など読んでるヒマはない”超多忙な企業人たちのために、名作の楽しみ方・味わい方を指南する。取り上げるのは、大江健三郎から吉本ばななまで10作品。大手メーカーの社員研修で文学の講座を長年担当した著者が、その成果をまとめた苦心の作だが、読書に不慣れなビジネスマンたちに追及されて明かす、小説家阿刀田高のナマの声が読みどころである。

http://www.shinchosha.co.jp/bunko/

海と毒薬/遠藤周作(新潮文庫)

戦争末期の恐るべき出来事b九州の大学付属病院における米軍捕虜の生体解剖事件を小説化し、著者の念頭から絶えて離れることのない問い「日本人とはいかなる人間か」を追究する。解剖に参加した者は単なる異常者だったのか?いかなる精神的倫理的な真空がこのような残虐行為を駆りたてたのか?神なき日本人の“罪の意識”の不在の不気味さを描く新潮社文学賞受賞の問題作。

http://www.shinchosha.co.jp/bunko/